包茎は病気ではないが恥垢が溜まって不衛生で臭いを発することが問題
仮性包茎は病気ではありませんが、不衛生になりやすいです
誤解をしている人が珍しくありませんが、仮性包茎は病気ではありません。
包皮を下げて亀頭を露出することができますから、正常な状態ということができます。
一種の病気として扱われるのは真性包茎です。
亀頭を露出できないから極度の不衛生になりやすく、性交渉も難しいからです。
そのため審美性にこだわらないタイプの手術であれば保険の適用を受けることが可能です。
しかし仮性包茎は不衛生になりやすい点が問題です。
排泄器官ですから排泄物が付着しやすいですし、外気に触れない部分で雑菌が繁殖します。
しかも皮膚や粘膜のタンパク質があり、体温によって適度に温かい環境が与えられています。
さまざまな発酵食品が40度前後の環境で製造されていることからわかるように、皮膚に触れている部分では雑菌が増殖するリスクが高いのです。
増えた雑菌が尿道に入ると尿道炎を引き起こしますし、亀頭が炎症を起こすこともあります。
これを回避するためには衛生管理に気を配ることが必要です。
仮性包茎だと悪臭を避けるのが難しいです
仮性包茎は亀頭が露出できるため病気でありませんが、不衛生ゆえの悪臭を発しやすいです。
この理由は主に繁殖してしまった雑菌です。
雑菌のエサとなるのはタンパク質であり、皮膚や粘膜の表面から供給されます。
雑菌が好むのは湿度が高く温かい環境ですが、仮性包茎の包皮の中はまさにその条件を満たしています。
包皮のおかげで皮膚や粘膜が乾燥することはめったになく、いつでも潤っています。
もちろん肌に触れていますから増殖しやすい温度です。
さらに尿や汗も臭いの原因となります。
尿は排泄物ですから不衛生ですし、きついアンモニア臭があります。
汗もかいてから時間が経つとアンモニア臭を発します。
多くの人が制汗剤を使っていることからわかるとおり、人を不快にする臭いです。
アンモニア以外にも酢酸やイソ吉草酸という成分が原因です。
汗や雑菌、皮膚や粘膜由来のタンパク質が集まったものを恥垢と呼びます。
腐ったチーズのような嫌な臭いがするもので、性交渉の相手に嫌がられます。
相手からの印象を気にするならば、適切な対応をするのがいいでしょう。
まとめ
真性包茎は必ず治療が必要ですが仮性包茎は病気ではありません。
亀頭を露出して性交渉をすることが可能だからです。
しかし不衛生になり悪臭を発しやすい点が問題です。
尿や汗、皮膚などが溜まり、雑菌が増殖します。
雑菌は温かく湿った環境を好みます。
包皮につつまれて肌に接する部分はまさにその条件を満たしています。
その結果、適切なケアをしなければひどい臭いを発してしまいます。
悪臭の原因となる物質はアンモニアや酢酸、イソ吉草酸などです。